産業保健師の求人は入手困難?
一般企業の医務室や保健室、健康管理室で働く産業保健師の求人情報は、主に「新規企業立ち上げ」「欠員の補充」の時に出ます。そのため、求人自体も少なく、一度の採用枠も1〜2人程になっています。
平均年収が530万円と高く、行政で働く保健師よりも高収入の企業が多くあります。そして、一般企業で働く方と同じ休暇制度(土日・祝・夏季・年末年始など)、昇給制度などもしっかりとしており、保健師の転職先として人気が高いです。
上記の理由から、産業保健師の求人は「応募が殺到してしまうため、一般公開されることがほとんど無い」という特徴があります。
どのような企業が産業保健師の募集を出すのか?
基本的には規模の大きな企業からの募集が大半となります。そもそも医務室や健康管理室を設置している企業は規模の大きなところが多いからです。
これは安全衛生委員会の設置とも関わっています。50人、もしくは100人以上の従業員を擁している企業に設置が義務付けられているこの委員会とともに健康管理室が置かれることが多いのです。また、産業保健師が安全衛生委員会にメンバーに連なるケースも見られます。
大手企業を例に挙げると…
たとえばトヨタグループで従業員の健康管理と作業環境の管理のために産業保健師の求人を出すケースがよく見受けられます。やはり自動車関連企業が多く、ダイハツなども以前、産業保健師の求人募集を出していました。自動車業界以外ではパナソニックなども時々求人を出しています。
他には外資系企業も産業保健師の需要が高い企業として挙げられるでしょう。こちらは成果主義を導入しているため、そのストレスをケアするメンタルヘルス方面の役割が産業保健師に求められています。
産業保健師の求人を見るときにチェックするべきポイント
行政など一般的な保健師の就職先とは異なり、企業の場合は、職場によって待遇や環境が様々です。産業保健師の求人を見るときは以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
※看護師資格のみで産業看護師として働く場合は、条件が多少異なってきます。企業看護師.com | 産業保健未経験からの求人選び&転職最短ルートで詳しく解説されているので、そちらも参考にしてみて下さい。
その企業がどんな産業保健師を求めているのか知っておくことで、ミスマッチの無い職場選びができ、入職後のキャリアアップもスムーズになります。また、履歴書や面接でも的確な自己PRができるので、採用率アップにも繋がります。
産業保健師の平均年収は約530万円。しかし、企業によって給料の差が激しく、年収400万円〜700万円以上と大きな開きがあります。入職後の昇給に関わってくる「企業の将来性・安定性」も踏まえつつ、納得のいく収入を得ることができる企業を選んでいきましょう。
産業保健師として勤務する場合、基本的にはその企業の社員として雇われることになります。ですから社員と同程度の福利厚生が受けられるかどうかが最大のポイントとなるでしょう。社員用の施設の利用や社員旅行への参加、あるいはレジャー施設や英会話教室などの割引サービスなどを見ておきたいところです。
実際の産業保健師の求人を見てみたい方、転職をお考えの方はこちらのページをご覧ください。
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