産業保健師は1人の職場が多い?1つの企業あたりの産業保健師の配置人数の現状

産業保健師が1人しかいない職場が全体の約4割

産業保健師というと、医務室に1人しか存在していないというイメージが強い人も多いでしょうが、実際にはどのような感じなのでしょうか。産業保健師は現在約3500人ほどが勤務していると言われているのですが、その中の約4割が1人で勤務していると言われています。よって半数近くの産業保健師は1人で勤務していることになるのです。

 

ちなみに産業保健師というのは、1つの企業に対して1人というわけではなく、1つの社内に1人というのが一般的で、大手企業の場合には複数の支社や営業所、工場などを持っている場合が多くなっています。よって本社に1人で勤務しており、別の工場にも1人勤務しているというのが一般的です。大手企業の場合には、少なくても大体100人単位の人が勤務していますし、多い場合には1つの職場に1000人以上勤務している場合もあるので、大体産業保健師1人が1000人の社員を担当しているとも言われています。

 

それぐらい産業保健師は大変な仕事なのですが、それでも1人しか採用しないのは、やはり不景気な時代が長続きしているので、人件費を抑えたいというのが本音でしょう。近年はちょっとしたことが原因でトラブルになるため、万が一のために産業保健師を採用する企業も多くなっています。

 

企業全体では何人ぐらいの産業保健師がいるのか

企業によって規模も工場や支社の数も異なっているので、産業保健師の人数は企業によってかなり変わってくるのですが、企業全体で見てみると、多い企業では10人前後の保健師が存在している企業もあります。逆に工場でのみ産業保健師を採用し、本社や支社には産業保健師がいないという会社も存在しています。

 

よって企業全体でも3人ぐらいしか採用していない場合も多いですし、本社と工場が一体化していることが多い中小企業では、会社全体でも産業保健師は1人しかいないのが一般的です。今後景気がよくなってくれば、もっと多くの産業保健師を採用する企業も増えてくるでしょう。

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