行政保健師(公務員)と産業保健師を比較

産業保健師と行政保健師、「安定」しているのはどっち?

産業保健師は大手企業で勤務することが多いので、当然中小企業よりも遥かに安定していますし、日本政府は大手企業を優遇する傾向にあるため、産業保健師として勤務できればかなり将来性は高いと言えるでしょう。しかし、行政保健師は公務員という扱いになっているので、安定感という意味では他の追随を許さないと言えますし、大手企業以上に優遇されているため、安定感だけで言えば、確実に行政保健師の方が安定しています。

 

近年は不景気な時代が長続きしているので、大手企業だからと言って安心はできませんし、実際に倒産している大手企業や、吸収合併している大手企業もあるため、確実に安心できるとは言えません。しかし、行政保健師は吸収合併というのは存在していない上に、職場を異動することはあっても、倒産するということはありえませんので、安定感だけを求めるのであれば行政保健師がよいでしょう。

 

産業保健師と行政保健師、給料が高いのはどっち?

行政保健師は公務員だから、給料面でもとても恵まれていると考えている人もいるでしょう。しかし、給料は正直言って産業保健師の方が恵まれています。産業保健師は初任給であっても経験が十分あればかなり高い給料をもらうことが可能になっていますし、昇給もボーナスもほぼ確実にもらえるので、将来的にはかなり給料が高くなることも決して珍しいことではありません。

 

それに対して行政保健師は、経験者であっても比較的初任給が安くなっている傾向にあるのです。よって初任給ではかなり高い確率で産業保健師の方が高くなっていますし、将来的にも産業保健師の方が給料が高いという可能性も高いでしょう。しかし、行政保健師は昇給の金額やボーナスの金額が高くなっているので、年数やどの企業に就職するのかによっては行政保健師の方が最終的に給料が高くなる可能性も十分あります。

 

ただし、行政保健師は公務員でも地方公務員という扱いになるので、国家公務員のようにほとんど仕事もしないで高い給料がもらえるというわけではありません。よって仕事のきつさはどちらも同じだと言えるでしょう。

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